傘工房の名入れ傘は主に「シルクスクリーン」という方法で印刷を行います。
しかしながら、弊社ではお客様から版下データをお預かりする際、その印刷方法の特性上注意すべき点(潰れやカスレなど)について重点的にご案内することが多く、あまりメリットについてお伝えできていないように感じました。
そこで、今回はそんな不安を払拭するためにも、シルクスクリーン印刷の魅力についてお伝えしたいと思います。
□発色の良さ
シルクスクリーン印刷は生地にインクを「乗せる」イメージです。
特にビニール傘においては布傘と比べてインクが染み込まないことから、ご希望に近い色味かつ発色の良い仕上がりになります。
黒い生地の布傘など生地そのものの色が強いものへの印刷についてはインクの色が生地に負けてしまわないよう「二度刷り」を行うことで、希望に近い色味を表現することもあります。
□生地への印刷にピッタリ
シルクスクリーン印刷の特徴は、様々な形状や素材のものに印刷できること。
他の印刷では難しい平面ではない箇所についても難なく印刷することができます。
傘のパネルは緩やかなアーチ状になっているため、傘への名入れはこのシルクスクリーン印刷が最適といえます。
□手作業ならではの味
傘への名入れは職人の手によって一本ずつ、なんと手作業で行われます。
そのため機械では出せないどこか温かみのある仕上がりになるのが大きなポイントです。
熟練の職人によって印刷された傘は、その一本一本が少しずつ違う表情を見せてくれることでしょう。
僅かなカスレも味となり、オリジナルの傘を手にする喜びを与えてくれます。
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その他にもシルクスクリーン印刷にはここに書ききれない様々な魅力があります。
「より質の良いものをお届けしたい」という一心で思わず懸念点ばかりをお伝えすることも多いかと思いますが、少しでも安心してご利用いただけるよう、当コラムがお役に立てればこんなに嬉しいことはありません。