いざという時に使える裏技「二度刷り」について

傘工房で取り扱っている傘は基本的に全てオリジナルデザインの印刷が可能です。
一部、印刷を行わない既製品タイプも商品ラインナップとして取り揃えてはいるものの、基本的にはそのほとんどが印刷可能なアイテムです。
その印刷方法についても、最近になり、これまで難しかったフルカラー印刷もついに対応が可能にはなっておりますが、基本的にはシルクスクリーン印刷によるものがその大半を占めます。

シルク印刷の特徴としては、高精細な仕上がりとどんな素材にも印刷が行えるという汎用性の高さがあり、それは傘に対してもまさにうってつけとも言える印刷方法です。
そんなシルク印刷ですが、やはり気をつけたいポイントというものもあります。
それは例えば傘の生地色との相性。
濃い色の生地に対して淡い色のインクで印刷を行った場合、印刷色が生地の影響を受けて想定よりもかなり色味が変わってしまうということも実は多くあります。
企業用のノベルティなどカンパニーカラーが厳しく設定されているような場合にはなかなか死活問題ともいえますね。

こういった事態が予想される場合、その対処策として「二度刷り」といった方法をとる場合もあります。
これは読んで字の如く「2回印刷を施す」というものなのですが、その効果は歴然。
1回目と比べて2回目の印刷は生地に直接印刷を施すのではなく、1回目の印刷で生地に乗ったインクの上にさらにインクを盛る形となるため、その仕上がりは大きく変わります。
通常の倍のインク量と印刷の工程を挟むことからその分費用は変わりますが、生地による色ブレを大きく防ぐことができるためぜひ覚えておきたいテクニックの一つです。

傘工房においては、その長年の経験から生地の影響を受けやすい色の組み合わせというものも熟知しておりますので、万が一の場合にも、あらかじめこちらで気づいたことを注意事項としてご案内させていただいております。
印刷物といえば、今やネット通販スタイルが主流になってきてはおりますが、アナログとデジタル両方の利点を併せ持つ弊社ならではのサポートもございますので、安心してより沢山のお客様にご利用いただけるよう、今後も努めてまいります。