傘の置き忘れについて

今年も梅雨に突入し、傘が手放せない日々が続いております。
そんな時期に増えるのが「傘の置き忘れ」。
筆者も昨年、電車の中やコンビニの傘立てなど数回にわたってやらかしてしまい、その都度自責の念に駆られてしまいました。

この傘の置き忘れ、実はちょっとした社会問題になっているそうです。
というのも、置き忘れた傘は取りに来られることはほとんど無く、ただでさえ幅を取るものであるため、保管場所にも非常に困ってしまいます。
全国各地に置き忘れの傘を保管する場所があるそうですが、そのスペースはなかなか広大とのこと。
そして一番の問題なのが、それらの忘れられた傘を処分する部分にあるそうです。
傘は非常に様々なパーツで構成されており、処分するにあたって細かく分別する必要があるため、非常に手間がかかり、その分コストも発生してしまうのです。
しかしながら現在、そんな状況を憂慮してか、この傘の置き忘れに対抗すべく様々なサービスを開始している模様です。

過去にこちらのコラムでもご紹介した「アイカサ」は全国各地に設置されている専用のスポットから傘を借り、使い終わったらまたエリア内のスポットに返却するという傘のシェアリングサービスを提供していますが、こちらはエリアを拡大したりスポットの数が増えたりと引き続き好評を得ているようです。
メディアで目にする機会も増えてきた印象です。

また、そのほかにも傘の置き忘れ防止グッズとしてスマホアプリと連動させたチャームを傘に取り付けることで、スマホと傘の距離が離れた際にアラームが鳴るものや普段使っているバッグに取り付けることができる傘ホルダーなど、様々なアイデアグッズが販売されています。

そもそも「なぜ傘を忘れてしまうのか」という根本的な理由については、様々な意見が挙げられていますが、現代において最も言われているのが「周囲に情報が多すぎるから」だそうです。
例えば電車内においてはスマホを見て過ごしている人が大多数であり、関心が傘から外れてしまうことで忘れられてしまうパターンが多いのではということ。
そうでなくても電車内には広告やサイネージなど情報が溢れかえっており、自分からそれらをシャットダウンすることはなかなか容易ではありません。
傘を持つ日には「絶対に忘れない」ということを常に意識することもまた重要ではないでしょうか。