オリジナル傘を作るなら知っておきたい!撥水効果を戻す方法について

傘は使用すると撥水効果が落ちていきます。
普通の傘だと買い替れば良いのですが、愛着のあるオリジナル傘の場合はそうはいきませんよね。
オリジナル傘の場合は撥水効果を持続させてできるだけ長く使用したいところです。
そこで今回は傘の撥水効果を戻す方法について紹介します。

□ドライヤーで撥水効果を戻す方法とは

ドライヤーで温風をかけることで傘の撥水性が復活します。
これは摩擦によって倒れてしまった「フッ素樹脂」が、熱をかけることによって元の状態に戻るためです。
フッ素樹脂は長く使うと取れてくるので、古い傘の場合は購入時の状態にまで戻すことはできません。
フッ素樹脂が残っていない、もともと使われていない場合は効果がないので注意してください。

*ドライヤーで撥水効果を戻す方法

まず、使い終わった傘は開いた状態で陰干しを行い、完全に乾かします。
次に生地から2〜10cmほど離して温風をかけます。
このときに長時間ドライヤーを近づけないように注意してください。
最後に骨と骨の折り目の部分や骨の先端や生地の端の部分にゆっくりと動かして念入りに温風をかけます。

□防水スプレーで撥水効果を戻す方法とは

*防水スプレーの種類と傘の材質

撥水効果を取り戻す方法としては、防水スプレーでコーティングする方法もあります。
スプレーには、布の表面に薄い膜を作って水をはじくタイプであるシリコン系と繊維1本1本に対してコーティングするタイプであるフッ素系のものがあります。
防水スプレーを使える傘は、ナイロン製とポリエステル製のものです。
スプレー缶には使用できない素材が記載されているので、確認しておきましょう。
「T/C」と書かれた素材は布のような風合いが特徴的なポリエステルとコットンの混紡素材で、
防水スプレーも使用可能です。
一方でビニール傘には使用できません。
スプレーに使われている石化系炭化水素がビニールを溶かしてしまうからです。

*防水スプレーで撥水効果を戻す方法

防水スプレーをかける前に、傘の掃除を行います。
傘の掃除は表面の汚れを、濡れたスポンジで優しくふき取ると良いでしょう。
汚れが気になる場合は、中性洗剤を5~10倍に薄めたものを使いましょう。
強くこすらずに、洗剤は良く流して傘に残らないように洗い、陰干しをして乾燥させます。
スプレーは傘本体から20cmほどはなして、全体がしっとりするまでかけてください。
その後、風通しの良い場所で10分程陰干しを行い、乾かします。

□まとめ

今回は傘の撥水効果を戻す方法について紹介しました。
スプレーを使用するときは傘の素材、ドライヤーを使用するときはフッ素樹脂の有無に注意しましょう。