遊園地や博物館のお土産や、企業のノベルティにオリジナルの傘を作成したいと考えている方には、最初は大量生産せず、とりあえず小ロットで作成したい方もいるでしょう。
そのような方にとって、非常に便利なOEM(オーイーエム)委託という方法がありますので紹介します。
□OEM(オーイーエム)の意味とは
OEMとは、「Original Equipment Manufacturing」の頭文字をとった略語のことで、製造メーカーが顧客側のオリジナル製品の作成を、代わりに行うことを意味します。
オリジナル製品の企画の段階や、できた製品のクオリティのチェックは、依頼する顧客も携わることになります。
上述の説明ですと、OEMは自社で商品の企画を行い、実際の製造は下請けの製造メーカーに委託する形態であることは簡単に想像できるでしょう。
しかし現在では、そのような形態だけでなく、製造メーカーが製品の企画を行い、顧客企業のブランド名を使って商品として売り出さないかと営業をかける形態も多く見られます。
□OEM委託でオリジナル傘を作成するメリットとデメリット
OEM委託は、上手に利用すれば大きな効果を発揮します。
上手に利用するために、把握するべきメリットとデメリットを説明します。
*OEM委託のメリット
OEM委託することにより、小さい資本からでも自社のオリジナル傘を作成できることがメリットです。
また、小ロットからの作成が可能ですので、大量生産した場合に起こる在庫リスクを低減できます。
傘を製造する能力の低い企業が、完全に製造を委託してしまえば、委託した企業は傘の製造工程に起こる問題に悩むことなく、販促や他の本業に注力できるでしょう。
*OEM委託のデメリット
OEM委託のデメリットは、製造能力のある企業が、製造を委託する場合に考えられるでしょう。
すなわち、委託した製造能力のある企業の生産技術は向上しないということです。
これまでに、自社での生産技術の向上に多く投資してきた企業は、投資した資本を無駄にする可能性があるのです。
逆に、下請けの製造メーカーの生産技術は向上しますので、将来的に競合企業となる可能性もあるでしょう。
□まとめ
オリジナルの傘を小ロットから作成したい方に向けて、OEM委託という方法を紹介しました。
自社に傘作成のノウハウが全く無い場合は、強みを発揮する方法であると言えます。