名入れの傘の作成方法とは?傘の名入れ印刷専門の業者が解説します!

雨の日に使われることの多い傘ですが、傘に印刷されたものはなかなか落ちないですよね。一体名入れ傘はどのように作成されるのでしょうか。当社ではシルクスクリーン印刷という方法を採用しており、「水」と「空気」以外のあらゆる素材に印刷が可能です。今回は、このシルクスクリーン印刷について紹介します。


□名入れ傘を作成する過程とは


上記のシルクスクリーン印刷とは、どのような印刷方法なのでしょうか。この印刷方法は、版を作る「製版」と製版を基に行う「印刷」の2つの工程に分けられます。まず製版から見ていきましょう。

初めに、お客様から頂いたデザイン(印刷物)の大きさに合わせた木の枠に、合成繊維や金属繊維で織ったスクリーンメッシュを張ります。次に、スクリーンメッシュに紫外線で硬化する感光材を塗布し、デザイン部分にポジフィルムを覆い隠して紫外線を当てます。その後、水で洗うと紫外線が当たらずに硬化しなかった部分の感光材が洗い流され、スクリーンメッシュが露出してくるでしょう。最後にそれを乾燥させたらスクリーンマスクの完成です。

スクリーンマスクが完成したら、ようやく印刷の工程に入ります。対象物(傘)の上に完成したスクリーンマスクを置きインクを伸ばすと、感光材がないデザインの部分のみにインクが充填されます。スキージというへらでインクを対象物に押し付けることで綺麗に印刷されて完成です。

ここまで簡単にシルクスクリーン印刷という方法について見てきました。この方法はメッシュ越しにインクを押し出す単純な原理であるため、対象物を限定しません。また、メッシュや感光材、インクの組み合わせによって視覚に訴える印刷物や、電子部品のような機能性を重視した印刷物まで柔軟に対応できます。

□スクリーン印刷以外のプリント方法

先ほどはスクリーン印刷という方法を紹介させていただきました。しかしそれ以外にもいくつか印刷方法があるので紹介します。
1つ目は、オートプリントという方法です。これは傘のプリント方法として最も多く採用されています。安定した品質で傘生地の大量生産が可能というメリットがある反面、量産が終わるまでは仕上がりイメージが確認できないので失敗が許されません。

2つ目は、転写プリントです。これは、インクジェットプリンターで出力した紙を基に、傘生地へ熱圧着し転写するといった方法です。1本からの生産も可能なので、オートプリントのイメージ確認として利用されることが多いようです。色数に関係なく印刷ができるメリットがありますが、非常に手間がかかるので量産はできない点がデメリットでしょう。

3つ目は、デジタルインクジェットプリントです。小ロットでの製造が可能なため、アパレルでも小ロット生産の際によく利用される方法です。生地に直接印刷する方法で、原理はパソコンのインクジェットプリンターと同じです。コストが高いため、一般化するにはまだ時間がかかるでしょう。

このように、傘の印刷にはさまざまな印刷方法があることがおわかりいただけたと思います。名入れ傘の作成を検討中なのであれば、作ろうとしている本数や色数に合わせて印刷方法を考えると良いでしょう。


□まとめ


今回の記事ではスクリーン印刷で名入れの傘が作成される過程と、その他の印刷方法について簡単に紹介させていただきました。オリジナル傘の作成を検討中の方の参考になれば幸いです。

カテゴリー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です