雨傘と日傘は一見同じように見えますよね。しかし、作りには大きな違いがあることをご存知ですか。オリジナル傘の作成を検討中の方へ向けて、傘の名入れ印刷の専門業者が雨傘と日傘の違いについて紹介します。
□日傘と雨傘は作りが違う
まず挙げられるのはサイズの違いでしょう。日傘がコンパクトな作りになっているのに対し、雨傘は雨を防ぐために大きく作られています。大きく作られているため、長さも長くなるので先端部分の石突が地面に着きやすくなります。そのため、雨傘の石突は丸みを帯びていて、小さい日傘の石突と比べると頑丈な作りになっています。
生地の素材も全く違うでしょう。日傘は日を避けるためにあるので、日光を遮断したり日光の熱を吸収したりする綿や麻といった天然素材が使われています。また、生地には紫外線をカットする薬剤がついています。対して雨傘は、雨を防ぐことが一番の目的のため、水をはじく高感度ビニールやポリエステルのような化学繊維が多く選ばれています。
さらに、防水効果を高めるためにフッ素加工の薬剤でコーティングされている点も見逃せません。天然素材が使用される日傘では、無数の小さな穴があいているため空気を通しやすく、通気性が良いです。一方で雨傘は、雨水が漏れてこないような生地を使用しているため、空気を通さないので通気性が悪いです。雨傘と日傘はほとんど同じ形をしていますが、目的が違うため大きさや素材は全く違います。目的に合わせて、しっかりと使い分けるようにしましょう。
□正しく使わないと効果がない
雨傘を日傘として、また日傘を雨傘として代用できると思われている方は多いのではないでしょうか。しかし、既に見てきたように、目的に合わせた作りになっているので代用は難しいです。
*雨傘を日傘代わりに使う
紫外線をカットしやすい黒色の傘を使用すると日傘の代用になるかもしれません。しかし、雨傘で使用されている化学繊維の生地では通気性が悪いので、傘の内部に熱がこもってしまいます。
*日傘を雨傘代わりに使う
日傘の生地は防水効果がなく、防水加工もされていないので、水に濡れると傷んでしまいます。また、日傘の生地は細かい穴があいているので雨が漏れてきたり、サイズが小さいので十分に体を覆えなかったりするでしょう。ただし、撥水スプレーをかけると雨傘として代用できます。代用はできますが、用途に合わせて使い分けた方が良いことがお分かりいただけたと思います。オリジナル傘の作成を検討中の方は、雨傘が必要なのか日傘が必要なのか注意してみてください。
□まとめ
当記事では雨傘と日傘の違い、用途に合わせて使い分けた方が良いということを紹介しました。オリジナル傘の作成を検討中の方の参考になれば幸いです。