オリジナルの傘を作りたい方必見!専門家が作り方を解説します!

オリジナルの傘は、お客様専用の貸し傘やイベントなどのノベルティとして配布するなど、用途は様々です。
傘を作ると聞くと難しそうと思うかもしれませんが、作り方が分かればとてもいい傘を作れるのです。
そこで今回は、オリジナル傘の作り方を解説します。

□そもそも傘にはどんな種類があるのか

傘と聞くと雨傘を想像する方が多いですよね。
さらに、日差しの強い日に使用する日傘を想像する方もいらっしゃるはずです。
実はそれだけでなく、もっと細かい分類ができることをご存知でしょうか。

まずご紹介するのは雨を防ぐ傘です。
雨を防ぐ傘には2種類あり、1つ目は雨傘、2つ目は晴雨兼用雨傘です。
雨傘は雨をしっかりと防ぐことを目的とした傘で、雨の日の場合、コーディネートの中心でもありますよね。

一方、晴雨兼用雨傘は雨用の傘にUV加工を施したものです。
雨傘用の生地を用いた傘なので、雨の日には雨傘として、晴れの日には日傘として使え、大変便利ですよね。

次にご紹介するのは日差しを防ぐ傘です。
こちらも2種類あり、1つ目は日傘、2つ目は晴雨兼用日傘です。
日傘は日差しを防ぐことのみを目的とした傘なので、ファッション性に富んだデザインのものが多いのも特徴と言えます。

一方、晴雨兼用日傘と聞いて、先ほどの雨傘と同じではないかと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
晴雨兼用日傘とは、晴雨兼用雨傘とは違い日傘でありながら少しの雨を防ぐことを目的としたものです。
防水効果はそこまで高くありませんが、デザインが多様で選びごたえのあることが特徴と言えるでしょう。

続いて、傘の形と機能をご紹介します。
傘は形態の面では長傘、折傘、ショート傘、ミニ傘に分類されます。
大きく分けると長傘と折傘がよく知られているので、こんなに種類があることは驚きですよね。

そして、機能の面では手開き型とジャンプ型に分類されます。
手動で開くか、ボタン1つで開けるかの違いなので、とてもわかりやすい違いですよね。
さらに傘の形でも分類でき、標準張り、深張り、浅張りの3種類があります。
雨や日差しの防ぎ具合、デザイン性など、様々な点を考慮して形は決められています。

□傘はどうやって作られるのか

傘の種類がわかったところで、傘の作り方についてご紹介します。

まず、傘に用いる生地を裏面から光を当てることでプリントやコーティングのむらや傷が無いかを調べ、傘のサイズに合わせて裁断します。
裁断できたら、専用ミシンで生地のヘリ部分を縫い合わせます。
これは技術が必要な工程ですね。

続いて、デザインに基づいて「小間」と言われる三角形に裁断したら、再び生地をチェックします。
裁断の工程で傷や穴ができていないかを確かめるため、この検品工程はとても大切ですね。
そして、小間を専用のミシンで縫い合わせ、縫い合わせた小間に傘の骨を縫い付けていきます。

この小間に傘の骨を縫い付けていく「中とじ」という作業は全て手作業で行われています。
最後に、ボンドなどの接着剤で傘の持ち手をつけ、完成です。
以上が傘の作り方で、中には手作業の工程もあるので技術が求められていることがよく分かるでしょう。

□まとめ

オリジナル傘を作りたい方に基本的な傘の種類や作り方をご紹介しました。
傘には意外と様々な種類があり、奥が深いことがよく分かりますね。
ぜひ参考にしてオリジナル傘を作ってみてくださいね。